女性の心身は一生を通じて女性ホルモンの影響を強く受けています。
その中のひとつに、卵巣から分泌され卵胞ホルモンとも呼ばれるエストロゲンがあります。
初潮を迎えた娘の体つきがみるみる丸みを帯びて女性らしくなっていく様子を間近で見て、もうびっくり!
2か月ほどでここまで変わるのかとホルモンの働きを実感しました。
脳の視床下部から性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)が放出される⇒
脳下垂体が反応し、卵胞刺激ホルモン(FSH)を分泌する⇒
FSHに刺激された卵巣の中の卵胞が成熟するに伴い、エストロゲン(卵胞ホルモン)を分泌する。
様々な働きをするエストロゲンですが、特に妊娠に関係する作用には以下のようなものがあります。
●卵胞の成熟を促す(卵子の排卵につながる)
●頸管粘液の分泌を促す(精子が子宮の中に入りやすくする)
●子宮内膜を厚くする(受精卵の着床を助ける)
●乳腺を発達させる(乳汁分泌の準備)
●基礎体温を下げる
プロゲステロン(黄体ホルモン)と並んで、妊娠の維持に大きくかかわる大切な役割を果たしてくれます。
乳汁分泌の準備と書きましたが、妊娠中は乳汁分泌の抑制をしてくれるんですよ。
生理周期が高温期と低温期に分かれるのもエストロゲンの影響なのですね。
その他にも私たちが健康に暮らしていくために必要な働きがたくさん!
自律神経、感情、脳、皮膚、骨、血管などへの影響もあります。
逆にこれだけ働いてくれるからこそ、エストロゲンの分泌が減ることによるトラブルも大きいわけです。
更年期障害も産後の情緒不安定にもかかわってきます。
そうそう、アロマセラピストは更年期障害で悩むことは少ないそうです。
かくいう私も、ばっちり更年期障害の対象年齢でありますが、それらしい症状はほぼありませんでした。
精油にはエストロゲン作用を持つとされるものが何種類かあり、そうした精油に普段から触れているからだ、と言われています。
皆さまも、アロマセラピーやハーブなどの代替療法をぜひ日常生活に取り入れてみてくださいね。