セラピストの皆様は、個人では保険に入られていることと思います。
では、セラピストさんご自身がスキルアップや新技術を学ばれる際、そのスクールの保健もぜひ考慮してほしいのです。
ご自身のサロンで何かあった場合、設備ももちろん大切ですが、
特にお客様に関連する何らかの被害の発生に備えて保険に入られるはずです。
スクールも実技練習のある場合には、必ず保険の有無を確認することをおすすめします。
オイルトリートメントであれば、そのスクールで使用されている植物油や精油の品質や管理状況。
直接肌に触れる媒体を使う場合には、自分で管理しているものではありませんので、どんなものか不安もあります。
他の方には問題なくても、ご自身の肌の状態によっては使用後トラブルが発生する可能性も。
肌に器材が触れない技術の場合、相モデルで練習する相手によってはどちらかが身体を痛めてしまう危険性もあります。
保険にはなぜ入るのでしょう?
万一何かあった時の損害を補償してもらうため、何か起こった場合に莫大にかかりかねない金銭的負担を軽減してもらうため、です。
施術におけるトラブルは、もちろん多くはありませんが、それでも話を聞くことがあります。
私自身もリフレクソロジーをあるサロンで受けた際、オイルを塗布されたひざ下のみが炎症を起こしてしまったことがありました。
友人はあるストレッチ系のサロンで強い圧をかけられ、ろっ骨(確か軟骨だと話していた気がします)を骨折してしまったそうです。
海外の知人は、針を受けに行った際、肺に穴が開いてたいへんだったと話してくれました。
日本のある専門学校でも生徒がフェイシャルエステの練習中に皮膚が炎症を起こしてしまったことがあります。
私はこうした状況にとても驚きました。
イギリスにいた際は、スクール保険もセラピスト保険も当たり前だと思っていたからです。
それが日本ではどちらも保険に加入していないケースがあります。
使用する商材の品質が良く、管理が万全だったとしても・・・
備品などにぶつかってお客様が転ばれたりされないようどれだけ注意したとしても・・・
予期しない事故は起こる可能性があります。
施術でお客様の体に触れさせていただく以上、何が起こるかわからないでしょう?
お客様の身体をお預かりするのですから、万一を考えて保険に入っておくのは、セラピストとしての義務であり礼儀だと思っています。
私自身が施術後に炎症を起こしてしまった時、どうしようかと思いつつ、一応そのサロンに連絡いたしましたが、その時のサロン側の対応がひどく、今でも忘れられません。
スクールも同じです。
生徒さんに対して、そして練習モデルさんに対しても保険を考える必要があると思っています。
特に当校は妊婦さんをモデルにお迎えしての実技練習を必須としています。
どうしても保険は必要でした。
ところが、保険会社何社にも問い合わせたのですが、生徒さん・練習モデルさんともに対象となる保険が全くなかったのです。
一度はあきらめたものの、色々な方を通じ、やっと当校ならではのオリジナル保険を作ってくださる先を見つけることができました。
練習モデルの妊婦さんご自身のお身体に万一のことがあった場合、万一スクール内で紛失物が出た場合、そして、生徒さんがご自宅を出られてからこちらに到着されるまでの事故なども対象になります。
こちらの保健はセラピストさんご自身も加入することができますので、卒業生さんにはご紹介させていただきますね。
スクール選びの際には、ぜひスクール保険の有無を確認されてください。
そのスクールが生徒さんをどれだけ大切に考えているかがわかります。